ブライト・ペアレント・プログラム

ブライト・ペアレント・プログラム
とは？

アメリカで生まれたペアレント・トレーニングに、心のにじ代表カウンセラーの小井沼が独自のアレンジを加え、オリジナルに作り上げた、発達の遅れ・偏りがある子どもを育てる養育者向けのペアレント・プログラムです。親だけでなく、施設職員を含む、子どもと関わるすべての養育者に学んでいただくことが可能です。

元々のペアレント・トレーニングは、１９６０年代から、知的障害や自閉症などの発達障害の子どもをもつご家族を対象としてアメリカで発展してきました。これまでの多くの研究で、親の養育スキルの向上、親の養育ストレスの軽減、子どもの適応的な行動の獲得と問題行動の改善に効果があることが実証されています。そして、近年、発達障害の診断がある子だけでなく、その疑いのある子どもを持つご家族にも学んでいただく機会が増えてきています。
ペアレント・トレーニングの内容には、子どもの発達を最大限に伸ばしてあげたいと考える養育者の方々にお勧めできる子育て法がたくさん盛り込まれているため、日本でも多くの行政機関・医療機関で、専門家により提供されてきている経過があります。

ブライト・ペアレント・プログラム
の内容

子どもの行動変容を目的として、養育者が子どもの褒め方や子どもへの指示の出し方など、具体的な養育スキルを獲得することを目指し、オンラインでの講義の中で効果的な子育て法に関する知識を習得していただいたり、ロールプレイや演習を通して、実践的な養育スキルを獲得していただきます。加えて、受講される養育者の方々には、学んだ養育方法を普段の生活の中で実践する〝ホームワーク〟にも取り組んでいただきます。そうすることで、本当に効果のある実行可能な子育て法を習得していただくことが可能となります。

『子どもが悪いわけではない』
『養育者が悪いわけではない』
誰かを悪者にすることなく『養育者の子どもへの関わり方をより良い方法へと変えてみよう』という考えがベースにありますので、受容的なあたたかい雰囲気の中で講義が行われます。少人数のグループで行われるため、お子様の養育に関して孤軍奮闘されている参加者の方は、参加者同士の繋がりを意識することができ、日頃感じている孤独感を解消することができるという効果も見込まれます。

また、ブライト・ペアレント・プログラム最大の特徴は、講義だけでなく、講義を受講していただく期間中に、複数回の個別面接を実施させていただくことです。通常のペアレント・トレーニングでは個別面接は必須ではなく、行われないことが多いですが、心のにじカウンセリングルームでは、受講内容を実際に使える子育て法としてブラッシュアップさせ、しっかりと参加される方の中に定着させるために、個別面接は絶対に必要であると考え、個別面接に実施を必須とさせていただいております。
個別面接の中で、参加者される方の子育てのお悩みを具体的にお聞きすることができ、普段関わっておられるお子様の状況にぴったりとマッチした子育て法を一緒に考えてゆく作業が可能となります。

近年、発達障害や知的障害の診断がある子はもちろん、診断がない子も含め、特別な支援を必要とする子どもが増えてきています。それに伴い、養育者の抱える悩みやニーズも多様化してきています。心のにじカウンセリングルームでは、そういった時代の変化に柔軟に対応し、多様な個性を持った子どもたちの健やかな成長のために、より多くの養育者が日常生活の中で子どもたちと適切に関わることができるよう、全力で支援します。