中学生の時期とは?
・思春期=大人と子どもの狭間の時期
・将来・進路に関する決断の時期
にあたります。
今日は、この時期のお子様に対して、どのように関わったらよいのか?ということを、カウンセラーの立場からお話させていただきたいと思います。この記事をお読みいただくことが、皆様の子育てへの不安を軽くし、子育てをより楽しむための一助となりましたら、幸いです。
それでは、まず、中学生の時期の心の状態から考えていきたいと思います。中学生になると、将来について考えることも増え、希望、期待、夢、向上心などが湧いてくる時期でもありますが、同時に、心配、不安、諦め、疲れなどから、情緒的に不安定になってしまう恐れも出てくる時期です。そのような時期にあるお子様と関わる際には、お子様の「行動」や「結果」だけでなく、お子様の内面の状態にも注意を向けることが非常に大切です。
例えば、〝勉強していない〟〝テストの点数が悪かった〟という出来事があった場合、その行動や結果だけでなく、お子様自身が、今、どういう気持ちでいるのか?ということにも、ぜひ関心を向けていただきたいと思います。お子様なりに考えていること、悩んでいたり、葛藤していたりすることがあるはずです。「あなたはどう思っているの?」「あなたはどう感じている?」などと声を掛け、お子様の言葉にじっくりと耳を傾けて下さい。
もし、質問しても何も答えが返ってこない場合は、そっとしておいてほしいタイミングなのかもしれません。勉強や将来のことだけでなく、お子様が心から楽しめる話題や事柄を共有できる時間を多く持っていただき、お子様がご家族と楽しくコミュニケーションが図れるような工夫をしていただければと思います。
そして、お子様へ伝えたいことがある場合は〝I(アイ)メッセージ〟を使っていただくことがお勧めです。親の価値観や考えを押し付けるような形にならないよう、「私は~だと思うよ。あなたは~だと思うのね。」という会話を心掛けていただくと、冷静にお互いの意見を共有しやすくなります。
大人も子どもも、心の底には「褒めてほしい」「認めてほしい」「あたたかく見守ってほしい」という共通の願いがあるはずです。中学生という時期は、保護者としても焦りや不安を抱きやすい時期ではあると思いますが、お子様が最大限の成長を遂げ、自信を付けてこの時期を乗り越えられるよう、お子様の心の状態に合わせた関わりを心掛けていけるとよいですね。
以上、本日は、カウンセラーが考える「中学生のお子様との向き合い方」についてお話させていただきました。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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