栃木県出身。大学と大学院にて心理学を学ぶ。その後、児童養護施設の心理士、スクールカウンセラーを経て、県職員(心理)となり、児童相談所や精神科病院にて勤務。児童相談所では、療育手帳の判定、子どもの心身の障害・不登校・自傷行為・非行・性被害に関する相談、親から子どもへの虐待を含む子育てに関する相談、夫婦間のDVに関する相談など、多種多様な内容の相談に応じていた。精神科病院では、うつ病や不安障害、発達障害を抱える成人の方へ心理検査を実施していた。
現在は、県職員(心理)を退職し、公立小中学校のスクールカウンセラー、企業や幼稚園の心理カウンセラーとして勤務している。2022年8月、心のにじカウンセリングルームをオープンさせる。
私が学生だった頃と比べると、心理学に興味を持たれる方の人数や社会の中における心理士の需要は格段に増え、生活の中で、カウンセラーやカウンセリングの存在はより身近に感じていただけるようになったと思います。
しかし、そういった実感を持つ一方で、本当にカウンセリングが必要な人すべてにカウンセリング受ける機会が用意されているだろうか?という思いを抱くようにもなりました。
自分や自分の子どもが所属している場所にカウンセラーがいたとしても、なんとなく〝相談しにくいな・・・〟と感じてしまい、カウンセラーに相談はせず、一人で悩みを抱え込んでいる方も、まだまだたくさんいらっしゃるように思うのです。
これからの時代は、たくさんのカウンセラーやカウンセリングの形態の中から、お客様自身が〝自分に合うな〟と感じるものを選ぶ時代だと思っています。
最近は、カウンセラーと直接会わなくとも、ネットを通じてカウンセリングを受けることができるようになりましたし、様々なバックグラウンドを持った専門性の高いカウンセラーが社会の中でたくさん活躍しています。
そういった時代の流れの中で、私自身がお客様から直接お申込みをいただけるようになることで、より多くの方へカウンセリングを提供できるのではないかと思い、心のにじカウンセリングルームを開設することにいたしました。たくさんの選択肢の中の一つとして存在し、お客様に選んでいただくことができるカウンセリングルーム、カウンセラーとなれるよう、今後も日々研鑽を積み重ねていきたいと思っております。
大学院で学ぶ学生だった頃、尊敬していた先生が「カウンセラーだから、なんでもわかると思ってはいけない。カウンセラーなんて、結局なにもわからないんだよ。」とおっしゃっていたことが今も鮮明な記憶として残っています。初心を忘れず、いつも目の前の相談者の方に寄り添う姿勢を大切に、心のにじカウンセリングルームを運営していきたいと思っております。